2008年7月27日付 ニューヨーク・タイムズ紙記事 ”Waiting for Justice” (ヘレン・クーバー記者)
【概要】
1.戦争犯罪による起訴が有用な点の一つは、正義を守ることにある、というよりは、当該国の戦後の行動を形成する上で役立つ手段となる点にある。すなわち、新しい指導者は、外部世界と再度つながりをもつ方策を必要としており、それに役立つ。セルビアのカラディッチ容疑者の逮捕の件で言えば、セルビアの新指導者は、セルビアが欧州から再び良い評価を獲得する上で、カラディッチ容疑者の逮捕を利用することが(野放しにしておくことよりも)有用であると考えたのである。
2.国際刑事裁判所への起訴は、リベリアのテイラー容疑者(元大統領)の計算を変えることはなかった。しかし、それでもリベリアが平和への道を歩む上では役立った。
3.バス(Bass)プリンストン大学教授によると、同教授は、紛争の最中に戦争犯罪で起訴をすることが常に良いことであるか否かについては確信をもてないが、時として、起訴することによって、当該国の野党を勇気付け、独裁者の支配をより弱体化させることがある、と考えている。起訴がなされることによって、国内の政治的反対者は、独裁者を放擲するのは今であるかもしれない、と知らされることになる、という。また、同教授は、起訴することによって、いかなる問題が起きるにせよ、正義がなされることに価値はある、と述べた。
(出典は⇒http://www.nytimes.com/2008/07/27/weekinreview/27cooper.html?scp=1&sq=Waiting%20for%20Justice&st=cse )
2008年7月27日日曜日
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